誰にでも切ないやるせない時はある
そんな夜はBarで一杯やればいいのさ
でも飲んでいながら涙がこみ上げそうになるときもある
仕方ない・バーテンダーさんに相談だな
こんな時はどうしたらいい?
それは出来ない相談
その代わりこちらをどうぞ
ブルームーン
レシピは簡単
パルフェタムール(バイオレット)にジンとレモンジュース
スミレの香りが漂う美しいカクテル
そして花言葉ならぬカクテル言葉は「出来ない相談」
そんなカクテルが一つくらいあったっていいだろう?
そう思わせるに十分な神秘的なるカクテル
こんな夜が似合うんだろうか?
さり気なくこれを頼まれたら「あぁ・これは無理な相談だったな…」と話題を変るべきだろう
ちなみに…これは友達が目の前で見せたくれた失恋の瞬間だった
友 「あの…だからさ・出来れば…付き合ってほしいんだ」
彼女「・・・・・・・・」
友 「だめかなぁw」
彼女「すいません・ブルームーンを一つ」
友 「それ聞いたこと無いけどおいしいの?・やっぱりカクテルが好きな人は頼むものが違うよねw」
俺 (そ…それはちがうんじゃないかぁ!?・タイミング的に彼女意味を知ってる気が…)
彼女「…ベティさんは意味分かりますか?」
俺 「え!?あ!?…ま・まぁねぇ…」
友 「なになに!?何の意味!?なぁベティなんだよ!教えろよw」
俺 「…いや・俺もその問いに対してブルームーン頼みたいぜ」
彼女「分かってましたねw」
友 「…なんだよぉ〜」
実際にブルームーンで答えるのは始めてみた
でもバーで知り合った女性だったから意味を知ってても当然だったのかも
それにしてもあそこまでさり気なくやられると「やるな!」と言う気分になる
その後自分の分をチェックして「ご馳走様・後はよろしくベティさん」と店を後にする彼女
それこそブルームーンだろうがぁ…
意味が分からず
更に最後に俺の名前を呼んだことに対して怒り気味の友
「君は振られたんだよ」と伝えるために更にもう一杯飲むことになったのは言うまでもない☆